桐創祭に寄せて

祝 文化祭

茗溪学園中学校高等学校校長 宮崎 淳

 過去数年、世界的なパンデミックにより途切れかけた様々な文化が昨年より徐々に回復し本日、文化祭が開催できることを楽しみに待っていました。

 日本の教育環境は現在進行形で大きく変化をしています。過去にはほとんどの学校が教員側からの教え込みによる到達度学習が主として行われていました。それが現在、到達度型からグループ型・プロジェクト型と言われる生徒が主体になる学びの方法へと大きく変化をしています。

 そして、大学進学及び大学在学中の考え方も大きく変わろうとしています。過去のように「どの大学を出たか」という視点から、この先の時代では「大学で何を学んできたか?」「何をやってきたか?」ということがとても重視され、「大学で何を学び、どのような結果を残してきたか?」という実績が社会に出ていくうえで、さらにその先の人生を歩むうえでとても大きく影響していく時代になりました。

 茗溪学園でも同じです。茗溪学園に入学したこと以上に「3年間の茗溪学園での生活で」、「6年間の茗溪学園の生活で何を学んだか?何をやってきたか?」ということが、皆さんの未来に大きく影響していきます。皆さんが文化祭で何を目的としてどのような活動をしたか?その実績は皆さんの未来に大きな影響を与えていきます。単に「楽しかった」というだけに終わることなく、文化祭に至るまでの準備過程も含め今回の文化祭とは生徒の皆さんにとってどのような意味があったのか、終了後には振り返って欲しいと思います。

 最後になりますが、桐創祭実行委員長を始め委員の皆さん。2024年度文化祭の企画進行を推進していただきありがとうございます。学校を代表して心より感謝申し上げます。

とびっきりの冒険を

茗溪学園生徒会長 丸山 夏椿

「多様性の時代」「国際化」、なんて言葉を最近よく聞くようになりました。童話は、他の作品には表れない唯一無二の登場人物がいて、地球のどこにいってもその童話を伝える文化があります。そう考えると、「童話」って多様性・国際性そのものだと思いませんか?時代に沿ったテーマなのかもしれません。

今回、茗溪生は作品を作るにあたり「童話」を想像したと思います。

そして、子供の頃の感覚を思い出したのではないでしょうか。

前ばかり向いて行き詰ってしまうこともあるとは思いますが、少し、せめてこの2日間だけでも、すべてが輝かしく見えた、飽きのなかった幼少期時代の心に戻って楽しんでもらいたいです。

今年は、私も文実として桐創祭運営に関わっています!桐創祭実行委員長の西田さんを始め、この桐創祭に関わったすべての方に生徒を代表してお礼を申し上げます。是非とびっきりの物語を創りあげて帰ってください!

茗溪生の童話の世界へようこそ!

桐創祭実行委員長 西田 春陽

第45回桐創祭へご来場の皆様、本日は茗学園へお越しいただき誠にありがとうございます。

突然ですが、皆さんが一番好きな童話はなんですか?

あまりイメージが湧かないかもしれませんが、童話とは「子どものために作られたお話」です。その物語で描かれる世界観は様々で、古くから世界中の子どもたちを楽しませてきました。皆さんも一度はお姫様になったり、オオカミに食べられたり、、という夢を見たことがあるのではないでしょうか。

「もう大人だしな」と思ったそこのあなた!私も同じことを思いましたが、改めて読んでみるとあっという間に物語の世界にのめり込んでしまいます。

今回の桐創祭ではそんな「童話」がテーマとなっています。

ご来場の皆さんも、ぜひ幼い頃の記憶をたどりつつ、茗溪生の作り出す個性豊かな「童話」の世界観を楽しんでみてください!